Blogインターンシップで初の広報体験 学生目線でキラリ
救護施設JIKYOで7日、神戸松蔭女子学院大学文学部に所属するNさん(令和6年春卒業予定)のインターンシップを実施しました。今回のインターンシップは広報体験。大阪自彊館では初めての取り組みです。施設見学などを通して救護施設への理解を深め、Nさんが他の学生に伝えたいことを記事にまとめました。
福祉系の学部ではないNさんは、福祉関係の仕事に興味があり、インターンシップに応募。これまでオープンキャンパスの運営などに携わった経験もあることから、学生目線での広報活動はお手の物! 新鮮な視点で、取材や記事の執筆に挑戦してくれました。短時間のインターンシップにもかかわらず、サラッと書き上げる姿に担当者も思わず目を見張りました。
それでは、Nさんの記事をどうぞ!
●「救護施設」ってどんな場所?
今回の記事では救護施設の1日の流れを説明していきたいと思います。救護施設は生活保護の受給が入居の要件となります。しかし、ただ生活保護を受給している人だけが生活している場所ではありません。高齢者施設とは違い、入居される方の年齢層も20代から80代と幅広いです。また、食堂や浴室など施設の作りにも様々な工夫がされています。
この施設に入居されている方は、身体や精神に何らかの障がいをお持ちであったり、生きづらさを抱えておられたりする方たちです。一見何もないように見える方でも、何らかの事情があってこの施設に入居されています。また、救護施設は今後の生活の基盤をつくる場所になるため、納期のある商品の加工等を行う作業部屋もあり、そこで作業をされている方もいます。施設内の作業以外にも施設外に作業をしに行かれる方もいらっしゃいます。救護施設を退所された後もご利用者の生活をサポートできる環境があります。
次に施設の作りについてです。今回は主に4つのことを紹介していきます。まず、浴室は大浴場、個室、シャワー室があります。個室やシャワー室は大浴場で入浴が難しい方が使われています。大浴場は温泉のように「ゆ」と書かれたのれんがかかっていたり、かけ湯があったりと温泉の雰囲気があります。のれんはプライバシー保護のためにかけられています。
2つ目は食事をする食堂です。食事は介助食や治療食など食事形態によって食事時間が分かれています。それぞれの入居者の方のお盆には、食事上の配慮事項が書かれた名札があり、その札を見るだけでどのような配慮が必要なのかがわかります。また、入居者の方が生活されている各フロアに1週間の献立表があり、その日の3食を知ることができます。
3つ目は集会室です。集会室は3~6階の各階にあり、そこでは本や新聞を読むことができます。
最後に1階の公衆電話です。この施設に入居されている方は携帯電話をお持ちでない方もいらっしゃるので、電話をされる際にはその公衆電話を使用されます。街中で私たちがよく見る公衆電話は、硬貨以外にもテレフォンカードが使えたり、ダイヤルボタンが小さかったりしますが、ここの公衆電話は硬貨のみの使用でダイヤルボタンが大きいです。
インターンシップに参加して、救護施設の作りはもちろん、どのような流れで生活をされているのかを知ることができました。また、オンラインでは感じ取れない相手の表情だったり施設内の雰囲気だったり等を感じ取ることができました。一般的に福祉や介護といわれると高齢者の方や障害をお持ちの方にするものとイメージされがちですが、そうではないことを今回のインターンシップで改めて知ることができました。